メーカーと裏モノは一切関係ありません
パチスロ雑誌で裏モノを紹介するとき、必ず「メーカーと裏モノは一切関係ありません」と書かれていたのはなぜだろう。
メーカーが裏モノに絡んで業界団体から除名され会社が存続できなくなったりしたこともあったので、雑誌がメーカーとの関係を維持するために必要な記載だったのだろうか。
タイヨーという会社から1999年リリースされた「ジェイズビクトリー」。
裏モノばかりでノーマル機は見たことがなかった。もちろんメーカーとは関係ありません。
裏モノは意図的に出玉が制御されているので、不完全であっても仕組みが分かれば攻略の抜け道になる。
チマチマとリプレイ外しや小役狙い、高設定台探しに苦労する必要はなく、ボーナス確率が高いゾーンだけを狙える可能性があるのだ。
私はこのジェイズビクトリーで本格的に稼ぐことに成功し、学生ながら1か月で100万ほどのプラス収支を達成して車の購入資金した。
単発と連荘の繰り返し
私が打ち込んだ、とある地方都市の小規模店に設置されていたジェイズビクトリーには次のような傾向が見られた。
・BIG間平均500ゲーム程度、3-7回程度の単発が続く
・連荘時は3-7回程度BIGが連続する
・連荘は数十G以内が多い。
・REGは単発ゾーンや連荘ゾーンには関係ない模様
・1,000Gを大きく超えるハマリは少ない
・コイン持ちは普通
・ボーナス中の小役も普通
裏モノとしてはマイルドな部類だろうか。
連荘と単発の繰り返しが分かりやすいので、3回以上単発が続いている台を打ち、連荘が終了したと思われるときにヤメる打ち方を徹底することで、なかなかの小遣い稼ぎになった。朝イチから連荘する台も散見されたが、狙い台を判断できないため朝イチは避けた。
そして1か月ほど過ぎたある日、突然明らかにノーマル挙動に変わり平和なシマになりました。
想定される内部動作
実際の内部動作は不明であるが、私は次のような内部動作を予測した。
・BIG単発回数を3-7回の間で抽選、単発ゾーン中のハマリゲーム数はテーブルで決定
・決められた回数の単発が終了すると、3-7回のBIG連荘回数を決定。その間の確率は1/32
・REGはノーマル機と同様に抽選し連荘には影響なし
・1024G±αの仮天井に達すると、BIG確率が1/32に上昇
正確な内部仕様を知る方法はないし、上記の推測も不正確だとは思われるが、
この推測を基にした立ち回りで安定して勝てていた。
同時期にみんなが打っていた低設定の大花火やアステカを目押し技術で攻略するよりは有意義な作戦であったと思う。
目押し技術でどうにかなる機種は今でも多いが、相当な目押し力と稼働時間を要する。
技術と時間がないなら、他人と違うことをしなければ養分だろう。
換金所でタカられた経験
裏モノコーナーに長時間滞在しているとよからぬ体験もする。
私は当時学生だったので曜日など関係なかったが、平日の日中からジェイズビクトリーの背中側にあったシオサイ30のシマでよく見かける中年の集団がいた。
見た目からしてカタギではなく、小指がない者も1名いた。
なぜか1台に落ち着かずにコーナー内をあちこち移動しながら打っており、店員とも親しげに会話するなどしていた。
当時その店では25パイは6枚交換だったのに、30パイ(実際のところシオサイ30のみ)は等価交換というルールだったのも謎で、彼らが店に圧力をかけてみかじめ料の代わりにスロットで利益を供与しているのではないかという噂もあった。ただし、ほかの客がシオサイ30を打っても特に何か言われることはなかった。
ところがある日、調子よく5万ほど換金して換金所から出たとき彼らのうちの1人から次のようなことを言われた。
1.君がジェイズビクトリーを攻略しているのは知っている
2.本来であれば出禁だが、君が俺たちと知り合いだから店から何も言われないのだ
3.今日は勝ちすぎで店からマークされているが俺たちが何とかするから2万よこせ
私は笑ってごまかしながら拒否して、足早に自転車に乗って逃げ帰った。
彼も手荒なことをするとするのは得策ではないことはわかっているのか、それ以上追及されることはなく、後日恐る恐る同じ店に行っても特に声はかけられなかった。
別にテキヤグループとして私をマークしたのではなく、たまたま声をかけてきた者が負けていたか機嫌が悪かったかで、私にタカってきたのではないかとも思う。
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