ラッキートリガーまでの遠い道のり
P魔法少女まどか☆マギカ3の基本スペックは次の通りだ。
大当たり確率:1/199.9→1/62.2
<通常時>
4R単発:45%
4RマギカRUSH突入 ST60+保留4:54%
10Rアルティメット超RUSH突入率 ST120+保留4:1%
<マギカRUSH中>
10R ワルプル勝利 アルティメット超RUSH:27.5%
10R ワルプル敗北 マギカRUSH:22.5%
10R マギカRUSH:50%
<アルティメット超RUSH中>
10R アルティメット超RUSH:100%
超RUSH後の保留4回転中に当たった場合の振り分けは、通常RUSH中と同様。
初当たりの45%はゴミボーナスなので、まともに出玉が得られる当たりは実質1/363だ。
これを引いてようやくラッシュに入るが、ラッシュは64回転と短く継続率は65%にとどまる。
65%継続がどれくらいの期待値かというと、初当たりを除いて平均1.86回の当たりが期待できる継続率だ。出玉で言うと初当たり分を含めて3,000発弱。
つまりラッキートリガーを引かないと勝負にならないということだが、本機種のラッキートリガーの当選は、次のような段階を経て突入する。
(1)1/199を引く
(2)54%のラッシュを引く、もしくは1%の直撃を引く
(3)64回転以内に1/62.2を引く
(4)27.5%のワルプル勝利を引く
このように書くとラッキートリガーなど引ける気がしなくなるだろうが、実際の挙動はシミュレーターで体験してほしい。
興味深い出玉分布
通常の機種でれば、出玉分布は平均値を中心とした左右対称な山型になる場合が多いが、本機種のようなラッキートリガー搭載機の場合、どのような出玉分布となるのか大量シミュレーションで検証してみる。
<シミュレーション条件>
1日2,000回転、3万日シミュレート
17.1回転/1,000円(等価ボーダー)
<結果>
平均:-103玉
平均現金投資:52,031円
標準偏差:21,251玉
最低差玉:-29,133玉
最大差玉:152,525玉
プラス域:40%
マイナス域:60%
+25,000発以上:12%
+12,500発以上:23%
-12,500発以下:33%
-25,000発以下:4.6%
驚くことに、1/199の機種ながら同条件のリゼロ(初代、2)(18,000前後)を上回る標準偏差が観察された。
つまり体感ではなく、スペックから計算で得られる挙動として、Pまどマギ3はリゼロよりも出玉が荒れると言うことだ。
17.1回転/1Kで計算した差玉の平均値はほぼゼロであった。
等価ボーダーは他サイトなどで17.1回転/1Kであると言われているが、これは正確でありシミュレーターの動作も正しいと言えるだろう。
分布図を見てもらうと分かるが、分布のピークは明らかにマイナス領域であり、その代わりに大きなプラス域が広く浅く広がっている。つまり多くの打ち手のマイナス分を、少数の幸運な打ち手(と店)が享受するような構図だ。
プラス域の範囲が広く、マイナス域の範囲が狭いのは、1日に回せる回転数(投入できる玉数)に限界があるのと、大当たり時の玉の払い出し速度が、通常時の玉の打ち込み速度よりも早いためだ。
玉の打ち出し速度は100玉/1分を超えられず、これ以上の速度で負けることはできない。玉が出る速度もっと高速であるため、出る速度は入れる速度よりも早いということだ。
シミュレーターを何度も回してみると、数万、あるいは10万程度の負けが頻繁に発生する様子を体験できる。
実際、ボーダー回転数でも終日(2,000回転)打った場合の平均投資額は5万円強だし、半分以上のサンプルでは投資額が5万をこえている。
つまりボーダー回転数の台を見つけて、これなら1日粘れると思っても、投資が5万を超える確率が50%以上もあることを覚悟しなければならない。こういう台を打っている人達はみんな投資金額平均5万円のリスクを負える金持ちなんだろうか?
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