現代から見ると地味なスペック
大当たり確率:1/367(確変中7/367)
確変突入率:1/2、1回ループ
(確変中に通常絵柄を引いた場合、100回転の時短付き)
大当たり出玉:約2,100発
確変2回ループのCR黄門ちゃま2やCR大工の源さん、CR竜王伝説Zあたりと比較すると、本機は確率は少し高めで確変は1回ループとスペック的には穏やかな機種だ。
大当たりは15Rと、上記機種の16Rより1R少なかったので出玉もやや少な目だが、確変終了時は100回転の時短が付いてきて、引き戻し確率は約24%と微妙に期待できる数字だった。
「確変2回ループ」というのは今では聞きなれない言葉だが、確変に突入した場合次回とその次の大当たりまで、確変状態が継続する仕様だ。この2回の間に確変を引いた場合、残りの回数は2回にリセットされる(2回ループの1回目に確変を引いても、+3回になるわけではない)。
秀逸なリーチアクション
本機種のリーチアクションは射幸心に響く構成である。
次のような流れで発展するのだが、このような流ればまさに現代のパチンコと同様である。
これが現代機よりもはるかに高速に進行するのだ。
1.ノーマル系
ノーマルリーチ(0.4%)→高速リーチ(0%)→コマ送りリーチ(9.1%)
2.左上オバケ系 ノーマルリーチ中、中図柄が大当たり+6コマの位置から発展する
左上オバケ(2%)→オバケ乗っかり(31%)
3.右下オバケ系 ノーマルリーチ中、中図柄が大当たり+2コマの位置から発展する
右下オバケ(1.3%)→オバケ掴み(51%)
4.プレミア
地面から手が出て図柄が止まる(100%)
これらの各段階の所要時間は5秒かそこらなので、最終段階まで進む時の心情はまさに人生の走馬灯。
本機は図柄の再抽選も搭載されており、むしろ確変大当たりの半分程度は再抽選からだと思われる。そのせいか、確変図柄で直接大当たりするケースは少なめであり、確変図柄でのリーチ信頼度は通常図柄よりも低いと言われていた(正確な値は不明)。
そして秀逸なのが確変図柄の塊だ。
14種類の図柄のうち7つが確変図柄なのは確変突入率通りだが、そのうち5つの図柄が連続して並んでいる。再抽選で5つの確変図柄ゾーンに入ったときは息ができないし、確変図柄を通り過ぎてからの半コマ戻りまであるのだから堪らない。
爆発力はどうだったのか
本機種の確変突入率と継続率は50%だし、連荘終了時に100回転の時短が付くくらいで爆発の要素は少ない。だが思い出補正だけでなく、実際に結構な出玉が得られた記憶をお持ちの方は多いはずだ
なにはともあれシミュレーション。結果、次のような数値が得られた。
<シミュレーション条件>
1日2,000ゲーム
30,000日試行
20回転/1,000円(250玉)
<結果>
平均投資金額:36,574円
平均出玉:9,969発
平均収支(3.57円):-981円
平均収支(2.5円):-11,649円
出玉標準偏差:10,832発
収支標準偏差(3.57円):52,976円
収支標準偏差(2.5円):42,669円
最大差玉:95,221発
3.57円換金なら20回転/1,000円で収支がほぼプラマイゼロだったので、ボーダーはこの辺りだろう
同じ2,000回転/1日で平均投資額が5万を超えるまどマギ3などよりは、だいぶ穏やかであるようだ。
10連を超えるような連荘はほとんど発生しないが、大当たり1回の出玉が現代の機種よりも多い(2,100発)し、単発でも2,100発もらえるので意外と大勝ち、大負けは少ない。
ボーダー程度の調整でも、一回の大当たりの出玉で150回転以上は回せるのだ。
数字だけ眺めてもイメージは湧かないのでシミュレーターを回してほしい。
大当たり回数がそれほど多くなのに、意外と負け金額が少ない様子を確認できるだろう。
もちろん単発に偏るとそれなりに負けるし、プラマイ5万程度はザラに発生するが。
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