換金ロス上等 一回交換してみた結果、意外と負けが少ない

一回交換

最近見かけなくなったが、パチンコ店の一回交換とは、大当たり(確変)終了後に、即交換が強制されるハウスルールだ。

無視して持ち玉遊技を続けたら店員が止めに入るだろうが、店によっては特定の絵柄で当選すると「無制限」札が台にささり、持ち玉遊技を継続できたりした。

昔は4円パチンコでも換金は2.5円などザラで、このうえに一回交換ルールが適用されるのは、打ち手にとって相当不利なルールだが、その代わりに釘調整が甘かったりしたのだ。

これは換金ギャップをうまく利用して、よく回る台を楽しんでもらうための工夫であったとも言える。

現代では持ち玉での遊技がほぼ認められているが、完全等価交換ではない限り、あるいは完全に貯玉で遊技しない限り、換金時のロスは避けられない。

このページでは換金ギャップによる損失がどの程度であるのか計算してみる。

初代リゼロを1日打ち通した場合の換金ロス

換金ロスを最小化する方法は換金しないこと、つまり打たないことである。
が、それでは話にならないので換金回数をできるだけ減らす、つまり、できるだけ長時間打ち続けるた場合の収支や換金ロスをシミュレートした。

シミュレーションの条件
16.5回転/1,000円(ボーダーより若干低い)
1日2,000回転x3万日

結果(いずれも1日あたりの平均)
平均投資額:47,895円
平均交換玉数:11,156玉
平均換金額(4円交換):44,625円
平均換金額(3.57円交換):39,828円
平均収支(4円交換):-3,270円
平均収支(3.57円交換):-8,067円
平均換金ロス:-4,797円

ボーダーよりも少し悪い調整でのシミュレーションだったので、等価でも若干負け気味なのは想定通り。
RUSU突入率が低めの機種なので、一撃が大きく、必然的に現金投資期間も長くなるため、平均現金投資額は48,000円近くに達した。

ちなみに最大出玉は132,746玉で、この換金におけるロスは57,000円に達した。

一回交換した場合

換金ロスが最も大きくなるのは換金できる出玉が得られただ即換金すること、つまり一回交換である。
次は一回交換した場合の換金ロスをシミュレートした。RUSH非突入時は大した出玉が得られないが、それでも一回交換である。

シミュレーションの条件
16.5回転/1,000円(ボーダーより若干低い)
大当たり終了まで打ち即換金 x3万セット
2,000回転当たらなかったらヤメ

結果(いずれも1日あたりの平均)
平均ゲーム数(通常時):319ゲーム
平均投資額:19,965円
平均交換玉数:4,804玉
平均換金額(4円交換):19,217円
平均換金額(3.57円交換):17,151円
平均収支(4円交換):-747円
平均収支(3.57円交換):-2,813円
平均換金ロス:-2,066円

考察

リゼロの場合、一回交換でも平均投資額や平均交換玉数はそれなりに大きい値になる。
だが平均投資額と換金額に対して、換金ロスはそれほど大きくない印象を受ける

もちろん、一日打ち通した場合(2,000回転)の換金ロスが平均4,797円であるのに対して、その1/6程度の回転数で2,066円もの換金ロスが発生するのは間違いなく損である。

ただし、一回交換でも平均投資額は2万円近くに及び、RUSH突入時の平均出玉は8,000発(3.57円交換でも3万弱)に及ぶのが初代リゼロである。

ほかの機種でも傾向は同様だろう。

平均投資が5万近いギャンブルは耐えられなくても、2万なら耐えられる打ち手も多いのではないだろうか。

大当たり終了後は一息ついてヤメるかどうかを検討する心理的なチャンスであると思われる。
大当たりまでの回転数と投資金額を元に、1,000円あたりの回転数を計算するのもよい。

私は、目の前の台の回転数がボーダーよりも優秀でも、あるいは多少の換金ロスに目をつむってでも、
一回交換をお勧めする。ボーダーよりも多く回る台でも負ける可能性は意外と高い。

どうせ明日も打つなら、今日持ち玉遊技した方が得だという考え方もあるが、大半の負けている打ち手にとって、金が減る速度は重要だ。たいていの打ち手は毎月給料や年金をもらっているので、翌月までに資金がパンクしなければ生活の破綻は回避できる。

パチンコを止められずどうせ負けるのなら、せめて負ける速度を穏やかにするということだ。一回交換、即帰宅はこの負ける速度を大きく減少させ、破綻を回避する効果が高い。

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