ボーダー30.2回転/1K
eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来-白き一角獣と黒き獅子-
等価ボーダーが30.2回転/1Kと言われている台だ。
ボーダー回転数が高いスペックからは以下のような影響が考えられる。
・現金投資スピードが穏やかになる
・初当たりまでの投資金額が少なくなる
・代わりに出玉性能が低下する(RUSH突入率、RUSH性能)
パチンコは基本的に店が儲け打ち手が負けるように調整されるので、真っ先に思いつくのがデカヘソを締める調整だ。
ボーダーが30.2回転/1Kなら、20-25回転/1Kも回る調整でも打ち手は飽きることなく打ち続けて負けてくれるのではないだろうか。
近年見かけなかったスペックの台がどのように振る舞うのか、シミュレーションの結果を観察する。
2,000回転3万台シミュレートした結果の収支分布(3.57円交換)
30回転/1Kの場合(平均収支-4,129円)
25回転/1Kの場合(平均収支-17,251円)
明らかにマイナスに偏る分布
本機では現金投資の速度が緩やで、10万負けのような大負けを回避できるのは事実だ。
ただし、ボーダーと言われる30回転/1Kの台でも勝率(収支がプラス)は37.5%、25回転/1Kの台では勝率は29.5%と、明らかにマイナス域に偏る結果が得られた。
分布としては負け台が多い代わりに小数の大勝台が発生しており、これはラッキートリガー搭載機に共通する傾向である。
確率的に発生する事象の分布は、十分な回数を試行すれば平均値を中心とした山形の分布になる。
しかしラッキートリガー搭載機の場合、1日に回せる回転数に対してラッキートリガーの確率が低すぎ、1度も引かなかったり、引いても1度であったケースが多いのだ。このようなケースがマイナス域の分布を厚くする。
一方、ラッキートリガーを多く引いたり、ラッキートリガーで大連荘を達成した少数のケースが薄く広い分布を形成する。
30回転/1Kにおける平均収支は-4,129円。これは3.57円交換での換金ギャップの影響であり、差玉数でいうとほぼプラマイゼロだ。負け額は多くても6万円台と比較的まともだが、数万円の負けで終わる割合がとても多い。
分布の一番左端が尖っているのは、覚醒Hyper-Vを一度も引けなかったケースが多いためである。
今回は2,000回転のシミュレーションを3万台実施したが、2,000回転程度では覚醒Hyper-Vを一度も引けないケースが多いのである。
ラッキートリガー搭載機はこのような分布になることに注意が必要だ。
ボーダー回転の優良台を見つけても、1台単位では安定した収支など期待できない運次第の博打であると言うことだ。
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